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in 考察 - 27 12月, 2013
by との - no comments
切実になくなってほしいWEB業界の悪しき2つの習慣
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WEB業界に来てからまだ3年と日は浅いですが、どうしてもなくなってほしいなと思う2つの悪しき(?)習慣があります。

どうしても、この習慣が個人、企業、業界全体にとって成長を止めることになるのではないかと。

 

 

 

Img2

 

 

まず、なくなって欲しい習慣の一つ目。

 

 

紙のデザインできるならウェブも(当然)できるよね?の件。

これは発注する側にも受ける側にも、少しだけ考えて欲しいと思ってます。

 例えるなら、

 

 

発注者

「車のデザイン出来るなら、飛行機もデキるよね?」

受注者

「オッケー!ウフフ」

 

っていう図式。もちろん、紙もウェブもプロダクトも手がける人だっているので、みんながみんな当てはまるわけではないのですが、僕の経験した限りだと、ウェブ屋が紙をデザインするより、紙屋さんがウェブもできそうだからやってみるって形が多い気がします。

 

紙とウェブでは、似ているようで全く異なる性質があります。

紙は

  • 紙を直接見る。
  • インクを使う。
  • 紙質で印象が大きく変わる。
  • 詳しくはわかってませんが、単位が級数とかセンチとかミリ。
  • 解像度が一般的に300dpi。
  • ページ単位で手でページをめくる。

 

ウェブは

  • ユーザーによって異なるデバイスやディスプレイで見る。
  • 視覚的な動きを持つ。
  • RGB(光の3原色)で表現する。
  • 単位はpx。
  • 解像度もデバイスによって異なる。
  • 紙同様ページ単位だが階層構造を持つ。
  • ユーザーが見た目をカスタマイズ(することも)できる。

 

ほかにもたくさんあると思いますが、さらっと思いつくだけでこんだけ違います。視線の流れも紙をめくるのとディスプレイで見るとでは変わってきます。

雑誌風のウェブデザインも多くありますが、雑誌風であって雑誌のデザインをそのまま持ってきてもウェブサイトとしてはUI的にどうなん?ってサイトになると思います。

しかも、紙屋さんの多くはIllustratorでデザインを渡してきますが、単位がセンチのままとか無駄にテキストをアウトライン化しちゃうとか、カラーモードがCMYKとかもうコーダーが泣きながら組みます。

以前ぼくがコーディングする際は、デザインをピクセルに作成してから組みました。

センチで作られたものを無理くりピクセル単位に治そうとするとアンチエイリアスがかかりまくってもうわけがわからないwww

 

ただ、これはデザイナーが悪いのではなく発注者にもこそ考えてもらいたい。

 

もし、紙のデザイナーがフリーランスで今月はあまり仕事ないなーとか思ってたら食べるために引き受けると思います。

おそらく自分がそうでも引き受けます。

 

仕事は一度断るともう来なかったりしますし。

 Img3

 

webと紙は似て非なるものです。

知り合いに紙のデザイナーさんしかいないからって場合もあると思いますが、デザインは安く抑えても、いざウェブサイトにしようとした時に丸投げでは制作会社によっては高い見積が出ると思いますよ。

デザイナーは不慣れで四苦八苦で、他の案件に手が回らなくなり、コーダーは作業が多くて疲弊し、発注者は制作会社から高い見積もりが上がってきて

 

「これだからウェブはうさんくさい」となったらもうだれも幸せになれないですよね。

 

 

 

次になくなってほしい習慣。

 

 

 

 

これちょっとの作業だからタダでやって?の件。

いやいや、お客さんって言いたくなります。ぼくは下請けではなく、代行だと思って仕事をしています。知識が無かったり、人員を回せないからウェブのプロの人に頼もう。

 

そして、その信頼に答えようとする関係、両者が同じゴールを見据えて取り組んでいく関係が理想だと個人的には思います。

簡単にできるのは、ぼくらが専門の仕事だからです。

 

「なんでもかんでもお金取るよね?おたくの会社。」

 

実際に言われたことがあります。

もちろん、理由はきっちり説明しますが、理解されないケースも多々あります。ちょっとした作業で法外な請求をあげる企業もいるわけですが、弊社ではそれはありません。

たかだか企業対企業で数万か数十万乗っけて請求し、バレて今後仕事がなくなる方がよほどのダメージですから。

 

という話をしてもやはり納得されない。そうなると、こっちが折れることがほとんどですが、その後に

 

「なにかあった時にサービスでこれくらいは社内営業して、上を説得してやってあげよう。」

「このクライアントさんのためになんとかしよう。」

 

とは思えなくなります。毎回何を言われようが正規料金を請求します。

 

これってまたお互いにとって損ですよね、クライアントには、本当はサービスでできたかもしれないものもしっかり毎回請求、受注会社の担当はサービスしようなんて気もなくなり、お互いの関係は良くないままにズルズルと・・・。

 

Img4

 

前に他のブロガーさんが書いていて印象的だったのが(どこのブログかはど忘れです。すみません。)

もしあなたが美容院に言って、

 

 

「前髪だけしか切らないからタダでやって?」

 

 

といってるのとウェブ屋にタダでやってくれと頼むのは同じことですよ。

 

ホントにそう思います。どうしてもお金かけたくないなら好きバサミで自分で切って下さい、としか言えないですよね。

 

 

 

まとめ

以上、このふたつの習慣。

デザイナーはみなウェブサイトを作れる!と少しだけだからタダでやって!の件、これがある限りは製作者も発注者にも成長はないのかなぁと思います。

 

制作側がはっきり言うべきところでもあると思います。

しかしながら、ぼくは仕事を選べるほどの大手ではないですし、ほとんどの会社は頭を下げて仕事をもらうことが多いです。

そんな中で、なかなか受注者は強く言えないことが本音です。

 

どうか、もし、何かの機会で発注する機会があったら少しだけ考えて欲しい。と切に願う。土方ディレクターでござます。

 

 

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