日々日々いろいろな案件をやらせて頂いてますが、3年目ですが、まだまだ半人前で、トラブルは日常茶飯事です。
その中でも最近、トラブルになりやすい案件のパターンがなんとなく見えてきました。ちなみに見た目や人当たりの良い悪い、感じの良い悪いの話ではないです。
美人かどうかというのは少し関係あるかもしれません。
今回はそのトラブルの原因になりがちなことを書いてみました。
1.クライアントの請求力が弱い。
ウェブサイトを作りたい、リニューアルしたい、システムを作りたい。
そんな話を弊社にいただけるのは本当にありがたいです。ただ、
「意志だけはある、お金出すから安くてかっこいいやつ(高機能なやつ)作ってちょんまげ」
こういう案件は、形になったところでトラブルになります。
請求力が弱いクライアントさんは大抵「見てからじゃないとわからない。使ってみないとわからない。」ということを全面に押し出してきますし、仕様上の話をしようとすると「そっちの業界のことはわからない」
と言われてしまうとこちらでいろいろ決めていかなければならず、あとから求めているものは違うと言われることが多いです。
どんな案件も、多かれ少なかれ形になってからの追加要望はあります。ここをいかに関係を良好に保ったまま対応するかってホント難しい。
2.クライアントのリテラシーが高い(つもり)
これ、代理店やクライアントとの間に、他の会社にこういう人がいるとまたトラブル確率が高いです。
我々は基本的にIT業界以外の業種とお仕事をしますが、その中でもなぜかデザインやプログラムを言い方は悪いですが、少しかじった程度の人がいたります。
うまく転がると強力な助っ人になるのですが、反対に転がると厄介。
最近だと、何でもかんでもSNS連携とか、レスポンシヴデザイン、フラットデザイン、SEO対策(これホントはSEOで検索エンジン対策なんですがね・・・)とか、知ってる言葉を並べて、制作&開発側に逆提案されたりします。
それだけならまだいいですが、見積もりにまで口出されるともうね、…。
取引相手なので、丁重に否定をさせていただきますが、餅は餅屋です。決済権を持った人にそれをやられてしまうと、ぼくらディレクターがいくらわかりやすい言葉で説明しても、
「この人、IT業界の人なのに大丈夫?」などと思われて非常に立場が怪しくなります。ディレクターはいかに専門用語を使わず説明するか日夜考えていますよって言いたくなります。
3.外注先に全力投球で投げる。
WEB業界はよほど大きい企業ではない限り、パートナーと仕事する機会があると思います。システム屋は制作会社、制作会社はシステム屋へ発注するとか。
こちらから作業をお願いするのであって、よっぽどのことがない限り仕様やデザインまで自由でいいですよってのはトラブルのもとです。自由でいいけど、ここは守ってねっていう線引きが絶対必要です。
それと、こちらのチェックやデバッグはものすごく神経を使います。
丸投げでスケジュール管理だけしてればいいってなるとかなり楽なんですがね。
ただ、あまり細かく指示しすぎると嫌がる人もいるのでさじ加減は難しいですが、そこはコミュニケーションをいかにうまくとるか。
結局、できが悪いとクレームが上がるのはディレクターですw
外注先がうまくやってくれたら外注先のおかげ、外注先がやらかしたら自分のせい
そう思ってないと、対クライアントどころか、パートナーとも関係がこじれます。
まとめ
上記に当てはまる案件は高確率で以下のことを言われます。
- イメージと違う
- ほしい結果はこれじゃない
- 機能追加で別にお金取るってどゆこと?!
とかとか。
他にもいろいろな原因があるのですが、こういった想定できることはどんどん回避、対策をしていこうと思っています。
この業界は意外とサクッと裁判沙汰になるので、冷や冷やもんですよ。
いかに相手に正しくわかりやすく伝えるか。
そして、ディレクターはいかに相手の中にある曖昧な部分を固めていくか。
そういう部分って、経験値を積むしかないんでしょうけどね。ぼくはまだまだです。
命を削ってわれわれディレクターはご飯を食べています。